春の京都東方縁の地巡り

こんばんは、秋野です。

GWを利用しておおあめさんが京都に遊びに来てはって、一緒に遊びませんかーとお誘い頂いたので二人で京都巡りに行ってきました。

当初はおおあめさんの「夜の伏見稲荷千本鳥居に行ってみたい」という案だけだったのですが、直前に私が秘封倶楽部関連の縁の地の情報を仕入れてきてそちらの神社も回ることに。
そんなわけで今回は東方縁の地探訪と普通の春の京都観光の2本立てです。

朝、阪急嵐山線松尾駅で待ち合わせ。
松尾駅というと松尾大社や鈴虫寺が有名ですが、本日の目的地は別のところです。
松尾駅から徒歩10分ほどの場所に在る、月読神社(つきよみじんじゃ)へ行ってきました。

こちらの神社はその名の通り、主祭神として月読尊を祀っている神社なのですが、境内社として天鳥船神を祀る御船社というお社があります。
秘封クラスタとしては縁の地としてお参りに行きたいな、と思いまして。

月読神社鳥居

月読神社 鳥居

月読神社 祭神について

月読神社 祭神について


人の少ない静かな神社でした。
天鳥船を祀っている神社って寡聞にしてあまり知らないので、京都に在ることは今回初めて知りました。
また、ここは聖徳太子社もあり、神子様関連でも縁の地ですね。

参拝を済ませた後はお昼にしましょうか。ということで、おおあめさん情報でお昼のお店は決定。
嵐山へ移動し、「京おばんざい ぎゃあてい」へ。

京おばんざい ぎゃあてい

\ぎゃーてーぎゃーてー/

京おばんざい

「響子ちゃん!」などという飯テロ敢行


幽谷響子の「ぎゃーてー」にちなんで決めましたw
ご飯はお昼にしてはちょっとお高いですが、嵐山ど真ん中ですし観光地価格なのは仕方ないですね。
お味自体はあっさりとしたおばんざいで美味しかったです。

食事の後は腹ごなしも兼ねてとてとてと嵯峨野の竹林へ。
GW中なので人いっぱいなのは仕方ないですが、ちょっとでも雰囲気味わう為に前日は『夢違科学世紀』を聴き込んでから行ったのは内緒です。
そのままトロッコ列車に乗ろうか、という話になったのですが、満席で2時間待ち~みたいな状況でしたので諦めて移動することに。

続いて東山へ移動し、六道珍皇寺へ。
ここは彼岸と此岸の境界と言われる六道の辻の在る所で、冥界を行き来したと伝えられる小野篁と閻魔様が祀られているお寺です。
また、小野小町は一説によるとこの小野篁の孫とも言われているそうで、小野塚小町の元ネタとして関連しているのかなー、とか少し思ってみたりもします。
(一里塚・賽の神等のように「塚」という文字は目印であったり境界に使われているもので、あの世とこの世の境・三途の川の渡し守としての「塚」なのかな、とか。)
閻魔・小野篁ということで四季映姫様・こまっちゃんにちなんだお寺ということで。
そして運の良いことに丁度特別拝観のタイミングだったようで、小野篁が冥界へ通うのに使ったとされる「冥途通いの井戸」とこの世に戻る際に使ったという「黄泉帰りの井戸」を拝観できました。

冥途通いの井戸

冥途通いの井戸

冥途通いの井戸

冥途通いの井戸


恐らくボランティアの方だと思うのですが、寺内で掛け軸などの解説をしてくださっていてとても興味深かったです。
三途の川の「三途」の意味(善行を積んだ人は橋を、普通の人は浅瀬を、悪行を積んだ人は激流を、と三つの途があるから「三途の川」という、など)もどこかで聞いたことはあっても、地獄絵図を前に聞くと勉強になりますね。
井戸を拝観した後は縁側で少し休憩させてもらって。
縁側は心のオアシスですね。
博麗神社の縁側に魔理沙や萃香が溜まっているのも納得の不思議な魅力が縁側にはあるのを再確認したひと時でした。

六道珍皇寺の次は伏見へ。
伏見の門前で軽くご飯を食べて、飲み物や軽食を仕入れてから伏見稲荷大社の境内へお参り。
丁度その日は稲荷祭をやっていたようで、お祭りを少し見てから千本鳥居へ向かいます。
既に時刻は夕方になっていたので、丁度良い時間になっていました。
夕暮れ時の千本鳥居はとても綺麗なので、個人的にとてもお勧めでしたので。

登り始めてしばらく。四ツ辻のところで夕暮れ時くらいになりました。
二人で夕暮れの千本鳥居を登ります。

伏見稲荷 千本鳥居

伏見稲荷 千本鳥居

伏見稲荷 夕暮れの千本鳥居

伏見稲荷 夕暮れの千本鳥居


日没の少し前には山頂である一ノ峯に到着できました。
そこで休憩がてら、完全に日が沈むのを待ちます。
元々の今日の目的としてはおおあめさんの希望の「夜の伏見稲荷千本鳥居を巡ってみたい」でしたので。
秋野は中学くらいの頃に何度も稲荷山を巡って夜の千本鳥居経験も何度かありますので、まぁ道案内役みたいな感じで。
そして完全に日が沈んで周囲が夜闇に沈んだのを確認してから
「そろそろ行きましょうか」
と、本日のメインイベント開始。

千本鳥居 夜

千本鳥居 夜

千本鳥居 夜

千本鳥居 夜


てくてくと二人で夜の千本鳥居を下って行きます。
昼間の幽玄な雰囲気とは打って変わって、どことなく不気味な感じが漂います。
ただでさえひたすら鳥居が続く山ですので、何となく非日常に紛れ込んだような気分になれます。

どれくらい下った頃でしょうか。おおあめさんがふと
「何か・・・変な音みたいなの聞こえませんか・・・?」
と、呟きました。
言われて気付いたのですが、確かに何か聞こえます。
「何でしょうね・・・犬や人ではなさそうですし・・・鳥でも無さそうですし・・・?」
当初、工事か何かの音でしょうか、とか話していたのですがどうも違うようで。
何か生き物の鳴き声みたいなんですけれど、聞いたことが無い鳴き声ですし、聞き様によっては人の笑い声のようにも聞こえます。
「うーん・・・ほんと、これ何の声でしょうねー。正体不明ですね。鵺だったりして」
という思考の流れに行きつくのは東方好きとしては仕方ないのかもしれませんw

しばらく正体不明の鳴き声を聞きながら歩いていたんですが、「録音して後で確認してみましょう」と、お互いのカメラを使って録音をしてみました。
その時の映像がこちら。

図らずも初投稿動画がこれになりましたw
短い動画ですが、昼間の幽玄な雰囲気とは違う、夜の千本鳥居の雰囲気が少しでも伝われば幸いです。
眼力社辺りで撮影していて、二人で一つの仮説に辿り着いたのでたぶんあの声はそうだろう。ということで納得して下山することにしました。

下山してからは一旦京都駅まで戻って少しお茶をして。
結構いい時間になっていたので、京都駅で解散しました。

おおあめさん、拙いガイドでしたけれど少しでも楽しんでもらえたなら嬉しいです。ありがとございましたー。

今回回った東方縁の地まとめ(こじつけ有り)
・月読神社・・・天鳥船(秘封倶楽部)、聖徳太子(豊聡耳神子)
・ぎゃあてい・・・幽谷響子(強引)
・嵯峨野竹の道・・・東方永夜抄・迷いの竹林(単なる竹林繋がり)
・六道珍皇寺・・・閻魔(四季映姫・ヤマザナドゥ)、小野篁(小野塚小町)